教育関連の書籍編集多数のベテラン編集者・ライターが、MLSジュニアクラスのレッスン風景をレポート!!

「身体を使った楽しい遊び」と「英語学習」が混然一体! 
独自のメソッドで高い評価を受け続けるMLSの子ども教室を体験してみた。

名越 加奈枝(なごし かなえ)

ライター、エディター。『御三家・灘中合格率⽇本⼀の家庭教師が教える 頭のいい⼦の育て⽅』『ドラゴン・イングリッシュ 必修英単語1000』などの教育書や、実⽤書、ノンフィクション書籍、雑誌、web媒体の編集、執筆などで活動している。

 2024年に創業50周年を迎えたMLS英会話『モデル・ランゲージ・スタジオ』の⼦ども教室。独⾃のメソッドを持ち、講師への評価が⾼く、教育の現場からも注⽬を集めているという⽼舗の教室は、いったいどんな魅⼒に満ちたところなのでしょう!?


 控えめに⾔っても英語がそれほど得意ではない⼤⼈ライターが、キラキラな眼をした⼦どもたちが集うクラスにお邪魔させてもらいました。 

 JR錦糸町駅北口から歩いて5分ほど。モデル・ランゲージ・スタジオ(以下、MLS)の錦糸町第一スタジオの扉を開けると、「Hello!」と大きな声で迎えてくれたのは、この日の「グローバル・ピンク」クラスでアシスタントを務めるEriさん。ついつられて「ハロー!(カタカナ発音)」と挨拶し、気づくと笑顔になっている自分。あらっ、自然に口からハローって出た……? ポカンとしているうちに、背後から子どもとお母さんたちがどんどん到着。Eriさんがみんなを明るい「Hello!」で受け止めます。

 

 グローバル・ピンククラスは、MLS「バイリンガル育成プログラム」のなかの「バイリンガル幼児クラス」で、4歳~小学1年生を対象としたコース。バイリンガル幼児クラスは満2歳から受講でき、長期間通うことで力がついて、レベルも年齢も徐々にアップしていく、という仕組みになっているそう。お母さんたちに聞くと、みんな通い始めて3年目、4年目、というお子さんたちでした。

 

 自分が5歳くらいの時って、こんなに社交的だったかなぁ?と思うほど、クラスの子たちは明るく、ハキハキと大きな声でしゃべり、しかも人見知りをしない。コミュニケーション力が高い。これもMLSの効果なのかしら……と、少しの驚きを抑えつつ、私もバイリンガルピンククラスの教室へ。その瞬間、場の雰囲気から察知したのは、「あ、いま感じたMLS効果かも、という予感は的中だ!」ということでした。

Playtimeで急に子どもたちのテンションが上昇!

 授業を受け持つジャクソン・ウェルス先生は、2008年からMLSの講師を務めるベテラン。ご指名受講もあるという、MLSでも一、二を争う人気講師だそうです。

 

 授業はまず、ウォーミングアップも兼ねて先生と子どもたちとの軽いPlaytimeからスタート。一人ひとりの宿題をチェックし、前回の授業の定着具合を確認するために簡単な質問をしていきます。

 

 「How are you?」「How old are you?」「Do you have a bicycle?」

 

 身振り手振りを加えながら矢継ぎ早にQuestionsを繰り出すジャクソン先生。子どもに人気のアニメキャラクターへの心配りも怠りなく、「Do you have 〇〇〇〇 socks?(〇〇〇〇<子どもに人気のキャラクター名>の靴下持ってる?)」と聞くと、女の子はパッと笑顔になりながら「No, I don’t!」。じゃあ、と「Do you have △△△ socks?(△△△=子どもに人気の別のキャラクター名)」「Yes, I do!!」。

考えてから話すよりも、気持ちに身体が即応

 ジャクソン先生、とにかく、テンポがいいのです。

 

 ひとつのテーマ、たとえば丸く切った折り紙に名前を書いて名札を作るレッスンでは、先生が一人ひとりにどの色が好きか聞いていきますが、「この色好き?」「好き!(または、好きじゃない!)」の会話がとてもリズミカル。子どもに一旦、日本語で考えさせるような猶予を与えないというのか、先生の「Do you like it?」に、瞬発力で「Yes, I do!」と反応する子どもたちは、頭で英文を考えてから慎重に口にするというよりも、「この色が好き!」という気持ちがまず先に来て、それを先生に伝えるために、身体で即応しているようにも見えます。

先生の楽しそうな「表現」が、子どもたちの感性の扉をノック

 MLSの特徴のひとつである「自分自身が何を伝えたいのかを考え、決める。だから自然と自分の意思や感情を表現することを実践する習慣が身につく」というのはこういうことか、と、のっけからかなり核心の部分を目の当たりにしたことで、最初に感じた「予測は的中!」はますます確信に変わっていきました。

 

 ジャクソン先生の抑揚のあるしゃべり方や、大きな身振り手振りで自分も楽しそうに「表現」していく姿が子どもたちの関心と積極性を刺激し、子どもたちも思ったことを自分の言葉で「表現」することにつながっていっている(先生につられて表現してしまう!?)ような気もしてきます。

Dance! Stretch! 135分間(!)のレッスンもあっという間

 ひとつのアクティビティが終わったら間髪入れず次のアクティビティへ、という小気味よい流れは講師のスキルが問われるところだと思いますが、さすがはベテラン講師・ジャクソン先生。集中力は135分という長いレッスンの間中、途切れることはなく、子どもたちは実に伸びのび、生き生きと楽しそうについていきます。時に歓声を上げながらジャクソン先生やEriさんに飛びつき、「何しようか?(What shall we do?)」のレッスンではみんなが我先にと挙手して「Stretch!」「Dance!」と叫び、全員でパフォーマンス! 誤解を恐れず言えば、MLSの教室は、身体を使った楽しい遊びと英語学習が混然一体となっている希少な場、と言ってもいいのかもしれません。

「表現」は生きるためにも必要な能力

 MLS最大の特徴である独自の指導法「ドラマメソッド®」は「自分の気持ちや考えを英語で表現するためのカリキュラム」ですが、この日、スタジオで体験したすべてのレッスンの根底にはこの考え方がとてもよく浸透しており、実はこれが、私が冒頭で感じた子どもたちのコミュニケーション力の高さにも、大きく影響しているのではないか、とも思えました。英語学習に限らず、「自分ならどうするか」を考え、感じて、それを表現するのは日本語であっても大切なポイントになるところ。MLSに通ううちに、そんな、生きるために必要な能力を自然に身につけられるのだとしたら、こんなに楽しいことはありませんよね。

「とにかく楽しそう。簡単な絵本なら一人で音読もできるようになりました」

 授業が終わる10分くらい前に、お母さんたちがお迎えにやってきました。MLSの感想をうかがったところ、みなさん「とにかく子どもが楽しそうに通っている」というのは全員一致の見解でしたが、ほかに「生活の中で自然に英語が出てくるようになった」「簡単な絵本なら一人で音読できる」など、いずれも「表現すること」に関わるポジティブなコメントが多かったのがとても印象的でした。

 

 バイリンガルクラスでは毎週のレッスンのほかに、修了式で英語劇を上演するそうで、グローバル・ピンククラスの2025年の演目は『みにくいあひるの子』。演劇経験があるというジャクソン先生の演出と、ドラマメソッド®で表現力に磨きをかけた子どもたちとの競演に期待が高まります!

MLSより

 名越さん、素敵なレポートをありがとうございました。

 

 取材に立ち会わせていただいて、私のつたない説明とたった一回のレッスン見学で、ここまでMLSの本質を理解し、「外部の目」でドラマメソッド®の魅力を分かりやすく伝えていただけるのかと、驚きに耐えません。子供向けの英会話スクールを探す親御さんにとって、大きな手助けとなる素晴らしい記事になったと思います。

 

 今回は幼児向けのクラスの取材でしたが、MLSには他にも小中学生から大人クラス、本格的な英語劇の公演を行うプロダクションコースなど、さまざまなクラスをご用意しています。機会があれば、またそれらのクラスもレポートしていただければ、と願っています。

 

 またMLSでは、独自の指導法を「独り占め」するのではなく、広く日本の公教育の現場にも貢献できるよう、教員・学校研修や、教材執筆などを通じて、日本人の英語力の「底上げ」ができれば、という想いで五十年間走り続けてまいりました。

 

 この記事を読まれた皆様が、少しでもMLSドラマメソッド®にご興味をお持ちいただき、共に日本人の英語力アップのために行動を起こしていただければ、これに勝る喜びはございません。何かご質問・ご相談などございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

MLS本部 総務 根本 京子